国内最大級のポーカートーナメント

TDAルール(updated)

POKER TOURNAMENT DIRECTORS ASSN.

2015年版 ルール, Version 1.0, 2015年8月11日
推奨手順と付録

Poker TDAは、2001年に設立されたポーカー業界の任意団体です。ポーカートーナメントルールの世界的な統一性を高めることが使命です。Poker TDAルールは、ハウスルールを補足するものです。ハウスルールとの競合があったときは、ハウスルールが適用されます。

一般概念

1.フロアの決定

フロアは、意思決定過程においては、ゲームにとって最善の利益及び公正性を最優先としなければならない。通常と異なる状況では、公正性の利益に適った決定が、厳密に解釈されたルールより優先されることがある。フロアの決定は最終的なものである。

2.プレイヤーの責務

プレイヤーは、登録データ及びシートの割り当てを確認し、ハンドをプロテクトし、意図を明確にし、アクションを追い、順番に沿ってアクションをし、アクションの権利を守り、カードを見えるようにし、チップを正しく積み、ハンドを持っているときはテーブルに座り、ミスがあったら口頭で指摘し、正しいタイミングでクロックを要求し、テーブル移動は速やかにし、他人と相談せず(1プレイヤー1ハンドルール)、ルールを習得し従い、適切なエチケットに従い、原則としてトーナメントの秩序維持に貢献することが期待される。

3.トーナメントポーカーにおける公式用語

ベットに関する公式な用語は、「ベット、レイズ、コール、フォールド、チェック、オールイン、ポット(ポットリミットのみ)、コンプリート」など、簡潔で、間違いがなく、伝統的な宣言である。地方の言葉もこの基準を満たし得る。また、プレイヤーは、アクションのときジェスチャーに十分注意すること。(チェックのときにテーブルを叩くなど。) 標準的でない言葉やジェスチャーを使用することは、当該プレイヤーの意図以外の決定になりうるため、プレイヤーのリスクとなる。自らの意図を明確にすることは、プレイヤーの責任である。ルール第40項及び第49項参照。

4.電子機器及び通信

ポーカーテーブルにいる間は、プレイヤーは電話を使用して会話することはできない。その他の電子機器及び通信形態については、ハウスルールが適用される。

5. 公式言語

米国においては、英語限定ルールが、ハンドのプレイ中適用される。米国以外の会場では、どの言語が許容するか会場が明確に掲示もしくはアナウンスする。

座席、プレイヤー;テーブルブレイク及びテーブルバランス

6.ランダムで正しい座席決め

トーナメント及びサテライトの座席は、ランダムに指定される。正しいチップ量を持って、間違ったシートでトーナメントを開始したプレイヤーは、正しいシートへ移動し、当該プレイヤーの現時点のスタックを持つものとする。

7.空席待ち、レイトレジスト及びリエントリ

空席待ち、レイトレジスト、リエントリしたプレイヤーのチップはフルスタックとし、席は スモールブラインドとボタンの間以外のすべてのポジションにランダムに指定され、参加する。

8.特別な対応

特別な対応が必要なプレイヤーに対しては、可能な限り配慮される。

9.テーブルブレイク

ブレイクするテーブルにいたプレイヤーの新しいテーブルと席は、2ステップのランダムな手順で割り当てられる。ブラインドやボタンを含むすべての席に座ることができ、スモールブラインドとボタンの間以外のすべての席でカードは配られる。付録参照。

10.テーブルバランスとプレイの中断

A: フロップゲーム及びミックスゲームでテーブルバランスを行うときは、移動先の座席が、たとえビックブラインドが二回連続で行われることになっても、シングルビックブラインドを含む最も不利なポジションに移動する。最も不利なポジションがスモールブラインドになることはない。スタッドのみのイベントでは、プレイヤーは、ポジションによって移動する(人数の少ない方のテーブルで最後に空いた席が埋められる)。

B: ミックスゲーム(例:HORSE)では、ホールデムからスタッドにゲームが変わるときに、ホールデムのラストハンドのあと、次のハンドがホールデムだったときにあるべきポジションにボタンが移動され、スタッドのラウンド中はそのまま留め置かれる。スタッドの間に移動するプレイヤーは、当該ゲームがホールデムであるとしたときに、当該ハンドでビックブラインドの位置になる。ホールデムが再開したときは、最初のハンドのボタンが、ボタンを留め置いてあったポジションとなる。

C: プレイヤーが移動するテーブルは事前に定められた手続により決定される。

D: フルテーブルイベント(訳注:9人又は10人テーブルのイベント)では、最もプレイヤーの数が多いテーブルより3人以上少ないテーブルでは、プレイを中断する。他のゲーム(例: 6人テーブルやターボ)については、TDの裁量によりプレイは中断される。TDは中断の行使を放棄することがあり、その放棄はミスディールとはならない。イベントが進行するにつれて、TDの裁量でよりタイトにバランスが取られることがある。

11.ファイナルテーブルのプレイヤー数

ファイナルテーブルは、フルテーブルの人数に1名足した人数で行われるものとする。(例:9人テーブルではファイナルテーブルは10人で。8人テーブルのスタッドでは9人、6人テーブルでは7人等)11人以上の人数でファイナルテーブルを行ってはならない。ヘッズアップイベントには本ルールは適用されない。

座席、プレイヤー;テーブルブレイク及びテーブルバランス

12.宣言。カードがショウダウンでは物を言う。

勝者の決定では、カードが最終的な効力を有する。ショウダウンにおいてハンドの強さに関する口頭の宣言には、拘束力がない。しかし、故意に自分のハンドを誤って宣言したプレイヤーは、ペナルティの対象となる。ハンドに参加中か否かに関わらず、いかなるプレイヤーも、ハンドのリーディング(勝負の判定)やポットの裁定が間違っていると考えるときには、その旨を口頭で指摘しなければならない。

13.カードの開示と勝利したハンドの無効化(キル)

A: カードの適切な開示とは、1)テーブル上にすべてのカードを表向きに開ける、2)ディーラーやプレイヤーにそのハンドを明らかに読めるようにすることである。「すべてのカード」とは、ホールデムでは2枚の手持ちのカード、オマハでは4枚の手持ちのカード、7スタッドでは7枚のカードなどを指す。
B: ショウダウンにおいて、プレイヤーは自分のカードが読まれるまでプロテクトしなければならない(第60項参照)。プレイヤーが完全にカードを開示しないまま、勝ったと思ってマックするとき、それは自らのリスクで行っていることとする。カードが100%特定できるようになっておらず、TDがハンドが明確に読めなかったと裁定したときは、当該プレイヤーはポットの要求はできない。ハンドが十分に開示されたか否かに関するTDの裁定は、最終的なものとなる。

C: ディーラーは適切に開示され明らかに勝者であるカードを無効化(キル)することはできない。

14.ショウダウン時のライブカード

テーブルに開示しなかったカードを捨てることは、自動的にハンドが無効化されるわけではない。カードが100%特定可能なときは、改めてハンドを開示することができる。ディーラーがハンドをマックの山に入れたときは、無効化される。

15.オールイン時のホールカードのフェイスアップ

プレイヤーの誰かがオールインし、そのハンドでのベッティングアクションがすべて完了すると、すべてのハンドは遅滞なく開示される。オールインしたプレイヤーも、ベッティングアクションを全てコールしたプレイヤーも、ハンドをマックすることはできない。メインポット、サイドポットに参加している全てのハンドは開示されなくてはならず、すべて有効である。付録参照。

16.オールインのないショウダウン

A: オールイン時以外のショウダウンは、カードが自発的に開示されない、あるいは捨てられたときには、TDが開示を強制する場合がある。最後のベッティングラウンド(最後のストリート)で最後にアグレッシブなアクションを行ったプレイヤーが最初にカードを見せなければならない。もし、最後のストリートでベットがなかったときは、最初にアクションをしたはずのプレイヤーが最初に開示しなければならない(例: フロップゲームにおけるボタンの左のプレイヤー、スタッドにおけるハイハンドのプレイヤー、ラズにおけるローハンドのプレイヤーなど)。

B: オールインのいないショウダウンで、1人以外がカードを開示せずマックしたとき、議論の余地は無い。ライブカードを持つ最後のプレイヤーが勝ち、そのプレイヤーはカードを見せる必要はない。

17.ハンドの開示要求

A: ショウダウン時にカードを持っていないプレイヤーやハンドを開示することなくマックしたプレイヤーは、ハンドの開示を求めるいかなる権利も特権も喪失する。

B: もし、リバーにてベットがあり、コールしたプレイヤーがカードを持っているかハンドを開示したとき、要求に応じて最後にベットしたプレイヤーのハンドを見る絶対的な権利がある。ほかのコールしたプレイヤーのハンドの開示要求やリバーでベットがなかったときなどその他の場合については、TDの裁量に委ねられる。付録参照。

18.ショウダウン時のボードプレイ

ボードプレイをするには、プレイヤーは、手持ちのカードをすべて開示しなければポットの一部を獲得できない。(第13項-A参照)

19.余ったチップの付与

まず、端数チップは、その時プレイに用いられている最も小さいデノミのチップに分ける。A)ボードゲームで2つ以上のハイハンドやローハンドが存在するときは、余ったチップはボタンの左側の最初のプレイヤーに与えられる。B)スタッド、ラズ、スタッド/8で2つ以上のハイハンドやローハンドがあるときは、余ったチップをスートの強弱を含む最も強い5枚のハイカードのプレイヤーに与える。C)ハイローのスプリットでは、ポット全体の端数チップはハイ側に与える。D)ハイもローも全く同じハンド(例: オマハハイローにおけるウィール)は、ポットは可能な限り同じように分ける。付録参照。

20.サイドポット

サイドポットはそれぞれ別々に分ける。

21.争いのあるポット

終了したハンドについての異議申し立ての権利は、新しいハンドが始まったときに消滅する(第22項参照)。ハンドが休憩時間に入ってから終了したとき、異議申し立ての権利はポットが与えられてから1分で終了する。

一般手続

22.新しいハンド及びレベル

新しいレベルはクロックがゼロになるまでアナウンスされない。(アナウンスされたら)次のハンドから新しいレベルが適用する。ハンドは最初のリフル、オートシャッフラーのボタン押下、ディーラー交代のタイミングで始まる。

23.チップレース、スケジュールの決められたカラーアップ

A: 予定されたカラーアップを行うときは、チップレースはシート1からスタートし、最大1枚のチップがプレイヤーに与えられる形でチップレースが行われるものとする。プレイヤーは、チップレースによってトーナメントから敗退することはない。最後のチップをチップレースで失ってしまったプレイヤーは、プレイに使用されている最も小さい単位のチップを1枚与える。

B: プレイヤーはすべてのチップが完全に見えるように置かねばならず、チップレースに立ち会うことを推奨される。

C: チップレースのあと、除外されたデノミのチップを持っているプレイヤーは、同じ価値の現在のデノミのチップに両替される。なくなったデノミのチップがその時点の最小のデノミのチップに満たない場合には、交換なしに当該チップを失う。

24.見やすく、数えやすく、管理しやすいカードとチップ。裁量的なカラーアップ

A: プレイヤーは、相手のチップを妥当な範囲で見積もる権利を有する。したがって、チップは、数えやすいスタックで保持されるべきである。TDAは、20枚ずつのスタックを基準として推奨する。プレイヤーは、最も大きいデノミのチップは常時見えるように置かなければならない。

B: TDは、プレイ中のチップの数と単位を管理し、その裁量でカラーアップ(低い単位のチップを両替してチップの単位を上げること)を行うことがある。裁量で行われるカラーアップは、アナウンスされなくてはならない。

C: プレイヤーのライブハンドは常時、容易に見えるよう保持されなければならない。

25.デックチェンジ

デックチェンジは、ディーラーの交代又はレベルアップのとき、もしくはハウスが指定するとおり行う。プレイヤーはデックチェンジを求めることはできない。

26.リバイ

プレイヤーはハンドをプレイせずにやり過ごすことはできない。新しいハンドの前にリバイの意思を表明したときは、当該プレイヤーは、チップがバックにあるものとしてプレイし、リバイを行わなければならない。

27.クロック要求

クロック要求は合理的な時間が経過した後にのみ承認される。そのイベントに参加中のすべてのプレイヤーがクロックを要求することができる。フロアがクロック要求を承認した場合、プレイヤーは50秒以内にアクションをしなければならない。アクションが時間内に取られない場合、10秒の秒読みが行われる。その秒読みが終わるまでにハンドをアクションしない場合には、ハンドは無効化される。
同時の場合はプレイヤーに有利に判定される。TDはゲームのフォーマットに適応させるためや常習的な遅延行為を阻止するために、アクションまでの時間を短縮させることができる。第2項と第65項参照。

28.ラビットハンティング

ラビットハンティングやハンドが終了していなければ来たであろうカードを開けることは認められない。

プレイヤーの存在/ハンドの資格

29.座席において

プレイヤーは、ライブハンドを持つためには、最初のディールで最後のカードが配られるまでに席についていなければならない。そのときに席についていないプレイヤーはハンドを見ることはできずハンドは最初のディールの後に直ちに無効化される。ブラインドとアンティはポストされなければならず、スタッドタイプのゲームではブリングインのカードが配られたときには、ブリングインをポストしなければならない。プレイヤーは、タイムを要求するためには着席していなければならない。「席に着いている」とは椅子に手が届く範囲にいることをいう。このルールはプレイヤーにハンドに参加している間、席を離れることを推奨するものではない。スタッドでは、ハウスルールによって、キルハンドにもそれ以上のカードが配られることもある。

30.アクション継続中にテーブルにいること

ライブハンドを持ったプレイヤー(オールインのプレイヤーまたは自分のベッティングの機会がないプレイヤーを含む)は、ショウダウンが終わるまでの間、テーブルについていなければならない。テーブルを離れることは、ハンドをプロテクトしアクションを追うことに相容れない行為であり、ペナルティの対象となる。

ボタン/ブラインド

31.デッドボタン

トーナメントプレイにおいては、デッドボタン(訳注:SBのプレイヤーが飛んだあとに、空席にもボタンを置く方式)を使用する。

32.ブラインドの回避

ブレイクしたテーブルから来て、故意にブラインドを回避したプレイヤーは、ペナルティの対象となる。

33.ヘッズアップ時のボタン

ヘッズアッププレイにおいては、スモールブラインドがボタンになり、プリフロップでは、最後のカードが配られ、最初にアクションを行い、他のベッティングラウンドでは最後にアクションを行う。ヘッズアップが始まるときには、ボタンは、どのプレイヤーもビックブラインドを2回連続でポストすることがないように調整する必要がある。

ディールルール

34.ミスディール

A: 次の場合がミスディールとなるが必ずしもこれに限られない。1)最初のディールで2枚以上のカードがボックスされたとき、2)最初のカードが間違ったシートに配られたとき、3)ハンドに参加できないシートにカードを配られたとき、4)ハンドに参加できるシートに配られなかったとき、5)スタッドにおいて、ディーラーのミスにより2枚のダウンカードのいずれかがエクスポーズしたとき、6)フロップゲームでは、最初の2枚のカードのどちらか又は2枚のカードがディーラーのミスによりエクスポーズしたとき。ドローゲーム(例:ローボール)ではハウスルールが適用される。

B: プレイヤーは、ボタンにおいては2枚連続でカードを配られることもある。

C: ミスディールが起こったとき、再ディールは全く同じように行わなければならない。ボタンは動かず、新しいプレイヤーは着席できず、ブラインドも上がらない。カードはペナルティを受けているプレイヤーや最初のディールのときに着席していなかったプレイヤーにも配られ、その後にそれらのハンドは無効化される。最初のディールと再ディールはペナルティを受けているプレイヤーに対して1ハンドとみなされ、2ハンドとはみなされない。

D:実質的なアクションがあったときには、ミスディールを宣言することはできず、ハンドは続行される(第35項参照)。

35.実質的なアクション

実質的なアクションとは、A)2人のプレイヤーの少なくとも一人がポットにチップを投入するような連続した2つのアクション(言い換えると、「2人ともチェック」「2人ともフォールド」以外のすべての2つのアクション)、または、B)順番に行われる3つのアクションの組合せ(チェック、ベット、レイズ、コール又はフォールド)をいう。第34項及び第40-B項参照。

36.4枚のフロップと間違って出されたカード

フロップが3枚ではなく4枚になったときは、表になっているか否かに関わらず、フロアが呼ばれる。ディーラーは、4枚を裏返しの状態で混ぜ、フロアが無作為にカードを1枚選び、それを次のバーンカードとし、残りの3枚をフロップとする。早まって次のカードが出されたときは、推奨手順5を参照。

プレイ:ベット及びレイズ

37.口頭によるベットとチップによるベット

A: ベットは口頭による宣言、および/または チップを前に出すことによって行う。もしプレイヤーがその両方を行ったときは、先に行われた方がベットの内容を決定する。同時に起こったときは、明確で合理的な発声が優先されるが、それ以外はチップによるものが有効となる。

B: 発声による宣言は一般的なもの(“コール”、“レイズ”)、額のみ(“ワンサウザンド”)、あるいは両方(“レイズ、ワンサウザンド”)で行う。

C: すべてのベッティングルールにおいて、特定の額のみの宣言は、その額のチップを無発声で前に出した時と同じことである。例:“ツーハンドレッド”と宣言するのは、何も言わずに200点分のチップを前に出すことと同じである。

38.アクション

A: プレイヤーは順番に沿って発声および/またはチップを前に出すことによるアクションをしなければならない。順番に沿ったアクションは拘束力を有し、ポットに投入されたチップは、そのままポットに維持されなければならない。

B: プレイヤーはベット額が明確になるまでアクションを待たなければならない。例: NLHEでAが「レイズ」と言ったが額は言っていない段階でBがすぐにフォールドした。Aがレイズ額を明確にするまでBはアクションせず待つべきである。

39.宣言の拘束、順番でのアンダーコール

A: 順番に沿った標準的な発声による宣言(コールやレイズなど)はプレイヤーをその時点でのアクションに完全にコミットさせる。付録参照。

B: 最初に「コール」と宣言することなく、順番に沿ったアクションで、コールに必要な額より少ない額を宣言する、あるいはチップを出すアンダーコールが(1)ヘッズアップでのすべてのベット(2)マルチウェイでのポットでのオープンベット の状況に対してなされた場合、フルコールしなければならない。その他の状況では、TDの裁量による。ブラインドゲームでのポストされたBBはオープンベットとみなされる。オールインボタンはアンダーコールの頻度を劇的に減らすことができる(推奨手順:1参照)このルールは、プレイヤーがフルコールをしなければならないが、同時にTDの裁量によってアンダーベットを放棄することでフォールドを可能にするという処理をするためのものである。

40.順序に沿わないアクション

A: 順番に沿わないアクション(チェック、コール、レイズ)は、全てペナルティの対象となり、当該プレイヤーまでのアクションに変更がなければ、拘束力を有するものとする。本来の順番のプレイヤーによるチェック、コールまたはフォールドは、アクションを変更しない。アクションが変わった場合には、順序に沿わなかったアクションに拘束力はなくなる。順番に沿わなかったベットやレイズはプレイヤーに戻され、コール、レイズ、フォールドを含むすべての選択肢を有することとなる。順序に沿わないフォールドは拘束力を有する。

B: 順番に沿わないアクションにより飛ばされたプレイヤーのアクションする権利は守らなければならない。合理的な時間が経って、アクションを飛ばされたプレイヤーが実質的なアクション(第35項)が起こる前に何も言わず、順番に沿わないアクションが左で起こった場合には、その順番を沿わないアクションは拘束力を有する。飛ばされたハンドをどのように扱うかはフロアが決定する。付録参照。

41.コールの方法

標準的で認められるコールの方法は、A)「コール」と言う、B)コール額と同じ額のチップを出す、C)無言で1枚のコール額以上のチップを出す、D)複数チップベットルール(46項)のもと、無言でコールと同等の複数のチップを出す。ベット額に比較してかなり小さな額のチップを出す(例: NLHEでブラインドが2,000-4,000のときに、Aが50,000のベットをし、Bが1,000のチップを1枚出す)のは標準的でなく、用いないことが強く推奨され、ペナルティの対象となり、フルコールとみなされるかも含め、TDの裁量で解釈される。

42.レイズの方法

ノーリミット又はポットリミットにおいては、レイズは、A)一回の動作ですべての額を前に出す、B)チップを前に出す動作を行う前に、口頭で総額を宣言する、または、C)ポットに対しコールの額を投入する前に「レイズ」と口頭で宣言し、その後、一回の追加モーションでアクションを完了させることにより行うことができる。Cのとき、コールの額以外の額でミニマムレイズに満たない額を最初に投入したとき、ミニマムレイズとみなされる。自らの意思を明確にすることは、プレイヤーの責任である。

43.レイズ額

A: レイズは、少なくとも、現行のベッティングラウンドにおける直前の最も大きなベット又はレイズと同額でなければならない。直前の最大ベットの50%以上、ミニマムレイズ未満のレイズを行ったプレイヤーは、ミニマムレイズを行わなければならない。もし50%未満で最初にレイズの宣言がなかったときはコールである。額を宣言することと同じ額のチップを前に出すことは、同義である(第37項-C参照)例: NLHEで1000のオープンベットが行われたのち、「フォーティーンハンドレッド」と口頭で宣言する行為と、1400点のチップを前に出すことはどちらもその前にレイズと宣言がなければ、コールである。付録参照。

B: 他に明らかにする情報がなければレイズを宣言したときの額は、トータルのベット額である。例: Aが2000点でオープン、Bは「レイズ、8000」と宣言。このときトータルベット8000となる。

44.再オープニングベット

ノーリミット及びポットリミットにおいては、フルレイズ未満のオールインは、既にアクションを行った後に自分に戻ってきた際にフルレイズ以上のアクションを受けていないプレイヤーに対して、新たにベッティングの機会(リオープン)を与えるものではない。リミットにおいては、少なくともフルレイズの50%がリオープンに求められる。付録参照。

45.単位の大きなチップによるベッティング

ベット(又はブラインド)に際したプレイヤーが、一枚の単位の大きなチップを前に出したとき、レイズが先に口頭で宣言されていないときはコールとなる。1枚の単位の大きなチップによりレイズをするためには、チップがテーブルの表面に達するまでに宣言しなければならない。レイズが宣言されたが、額が宣言されなかったときには、当該チップの認められる最大限の額がレイズの額となる。ベットに相対していないとき、宣言なくポットにチップを投入すると、チップに認められる最大限の額のベットとしたとみなされる。

46.複数チップでのベット

ベットに相対しているとき、レイズを先に宣言することなく、複数の同一単位のチップでベットすることは、どのチップもコールに必要なとき、コールとなる。言い換えると、最も小さいチップを1枚引いてもコールの額未満のときは、コールとみなされる。例: プリフロップで、ブラインドが200-400、Aが1200にレイズ(800のレイズ)、Bが2枚の1,000チップをレイズと宣言することなく投入した場合。これは1枚の1,000チップを取り除いたらコールに必要な1,200のベットを下回ることになるので、コールとなる。最も小さい1枚のチップを除いたとき、コール額以上あるときは、第43項の50%の基準に従う。付録参照。

47.引かれなかった前のベットチップ

A: ベットするプレイヤーがレイズに直面している状態で、前のベットから引かれなかったチップが残っているときは、これらのチップ(及びお釣り)はレイズへのアクションがコールかリレイズかに影響を与えることがある。いくつかの可能性が存在するので、プレイヤーは、新たなチップを前のチップに加えて出す前に、口頭でベットの内容を宣言すべきである。

B.アクションをする際に、前のベットのチップを明らかに戻す動作をしたとき、プレイヤーはコールかレイズのアクションが義務付けられる。

48.ノーリミット及びリミットにおいて許されるレイズの回数

ノーリミットのゲームにおいては、レイズの回数に制限はない。リミットゲームについては、トーナメントで残り二人になるまでは、ヘッズアップのときでさえもレイズは制限される。ハウスリミットが適用される。

49.許容されたアクション

ポーカーは、注意力と継続的な観察のゲームである。コールの前に相手のベットの正しい額を判断するのは、他者によって何を言われたかに関わらずコーラーの責任となる。コーラーがカウントを要求したがディーラーやプレイヤーから間違った情報を与えられ、当該チップの額をポットに投入した場合には、コーラーは完全な正しいアクションを受け入れたとみなされ、賭ける額やオールインを修正しなければならない。すべての状況でそうあるように、トーナメントディレクターの裁量により、特定の状況においては、第1項が適用されうる。

50.ポットサイズとポットリミットでのベット

A: プレイヤーは、ポットリミットゲームにおいてのみ、ポットサイズのカウントを要求する権利がある。ディーラーは、リミットまたはノーリミットゲームにおいて、ポットのカウントは行わない。

B: プリフロップでのブラインドのショートオールインはポットベットの最大額の算出に影響しない(訳注:ブラインドは規定額が出されたとしてポットベットを計算する)。ポストフロップでは実際のポットサイズに基づいてポット額を求める。

C: 「ベットポット」の宣言はノーリミットでは無効である。だが、当該プレイヤーは有効な額のベット(少なくともミニマムベット)を行わなければならず、ペナルティの対象となりうる。ベットを受けているプレイヤーの場合には有効なレイズをしなければならない。

51.ストリングベット

ストリングベット/レイズの判定はディーラーが行う。

52.変則的なベット

非公式なベッティング用語やジェスチャーは、プレイヤー自身のリスクのもとで使わなければならない。これらは、プレイヤーの意図する意味以外に解釈されうるものである。また、宣言されたベットのサイズが複数の意味を持つときは、より小さい方の額が選ばれることになる。例: NLHE 200-400で、「ベット5」と言った場合、「5」が500ドルか5000ドルかどちらを意味するか不明な場合には、このベットは500ドルとみなされる。第2項、第3項及び第42項参照。付録参照。

53.変則的なフォールド

ハンドの最後のベッティングラウンドが終わるまでは、ベットが自分の番までないとき(チェックで回ってきた場合や自分がポストフロップで最初にアクションするプレイヤーのとき)に順序に沿ったフォールドや順序に沿わないフォールドは、いずれもペナルティの対象となり、かつ拘束力のあるフォールドである。

54.条件付き宣言

将来のアクションに関する条件付きの宣言は、標準的でなく、推奨しない。当該宣言は、TD裁量次第で拘束力を有するものとなる、および/またはペナルティの対象となり得る。例:「もしベットしたらレイズするよ」といった「もし・・・なら、・・・する」という宣言。

55.相手のチップスタックのカウント

プレイヤーは相手のチップスタックを合理的に見積もる権利を有する(第24項)。プレイヤーはオールインベットを受けて自分のアクションのときのみ正確な額を要求することができる。オールインしたプレイヤーは数える義務はない。要求された場合は、ディーラー又はフロアがカウントする。許容されたアクションが適用される。(第49項)。チップスタックを見やすくカウントしやすくするためのルール(第24項)はカウントの正確さのために大いに役立つ。

56.お釣りを含んだオーバーベット

お釣りを得るためにベッティングアクションを行ってはならない。意図したベット以上の額を出したとき、周りのプレイヤーを混乱させることとなる。無言で出されたチップはすべてベットの一部とみなされるリスクがある。例:オープンベットが325でAが無言で200のお釣りを求めて525(1枚の500と1枚の25チップ)を出したとき。これは複数のチップルールのもと650のレイズとなる。

57.チップが後ろに残っていることが後で分かったオールイン

Aがオールインをして、コールされたあとに隠れたチップがあとで見つかった場合、チップが許容されたアクションの一部になるか否かをTDが決定するものとする(第46項)。アクションの一部とされない場合、Aは勝った場合そのチップの分を得ることはできない。Aが負けた場合には、そのチップは救われることとならず、TDは勝ったコーラーに帰属させることができる。

プレイ:その他

58.隠れているチップと移動中のチップ

プレイヤーは、トーナメントチップを見えない状態で保持し、移動させてはならない。そのようなプレイヤーは、その隠されたチップを没収され、失格処分を受けることがある。没収されたチップは、ゲームから除外されるものとする。チップを移動させるときに必要に応じてラックやバッグを提供することをTDAは推奨する。

59.落し物のチップ

落し物のチップが見つかったとき、それはプレイから除外され、トーナメント用具保管庫に戻される。

60.誤って無効化されたハンド

プレイヤーは、ショウダウンで開いて判定を待つまでの間も含め、自分のハンドを常にプロテクトしなければならない。ディーラーがハンドを誤って無効化したり、ハンドが無効化されて100%確実に特定できないとTDに判断されたとき、プレイヤーはいかなる処置も受けず、ベットを取り戻す権利もないこととする。しかしながら、プレイヤーがベットやレイズをし、未だコールされていないときには、そのベットやレイズ分は、プレイヤーに戻されることとする。ハンドがいったん無効化されたが特定可能であったとき、そのカードはいったん開いたとしてもプレイ続行が可能である。

61.スタッドでのデッドハンドとマック

スタッドポーカーでは、プレイヤーがアクションをする順番中にアップカードを取り上げたときには、そのハンドはデッドハンドとなる。スタッドにおける正しいマックは、すべてのアップカードを裏返しにして出すことである。

エチケットとペナルティー

62.情報開示の禁止

プレイヤーは、トーナメントにおいて、常に他のすべてのプレイヤーを守らなければならない。したがって、プレイヤーは、プレイ中か否かに関わらず:
1.ライブカードまたはフォールドしたハンドの内容を開示してはならず、
2.いかなる時もプレイをアドバイスしたり批判したりしてはならず、
3.テーブルで開かれていないハンドを推測してはならない。
1プレイヤー1ハンドルールが執行される。とりわけこのルールでは、他のプレイヤーや見学者、アドバイザーにハンドを見せたり戦略を議論したりすることが禁止される。

63.カードのエクスポーズと適切なフォールド

アクション保留中のハンドをエクスポーズしたプレイヤーは、ペナルティの対象となり得るが、デッドハンドとはならない。ペナルティはハンド終了時から開始することとする。フォールドの際には、カードはテーブル上に低く出さなければならず、故意でなくともエクスポーズしたり高く投げ(ヘリコプター)てはならない。第61項参照。

64.倫理的なプレイ

ポーカーは、個人のゲームである。ソフトプレイはペナルティの原因となり、当該ペナルティには、チップの没収 および/または 失格も含まれる。チップダンピングまたは他のいかなる共謀も失格の原因となるものとする。

65.エチケット違反

度重なるエチケット違反は、ペナルティの原因となる。例としては、常習的なゲームの遅延、他のプレイヤーのカードやチップに対する不必要な接触、順番を外したアクションの頻発、ディーラーの届かないところにベットをすること、罵倒行為及び過度の私語を含むが、これに限られない。

66.警告、ペナルティー、失格

A. ペナルティには、口頭注意、1回ないし複数回の「退席処分」、1周ないし複数周の「退席処分」、失格がある。退席となる周回とは以下のように決定される。違反者は、そのペナルティが課された時点でテーブルにいるプレイヤーの数(違反者を含む)とペナルティとなる周回数を掛けたハンドの間退席となる。再度の違反はより重いペナルティの対象となる。退席しているプレイヤーからもアンティやブラインドは差し出されることになる。

B: プレイヤーがアクション未了時にカードを見せる、テーブル外にカードを投げる、1プレイヤー1ハンドルールに違反する等のときにペナルティが行使される「可能性がある」。ペナルティは、ソフトプレイ、不適切な行い、秩序を破壊する振舞、またはチーティング行為の場合にも行使される。

C: ペナルティを受けたプレイヤーはテーブルから離れなければならない。カードは席に配られブラインドとアンティはポストされるが、最初のディールの後にハンドは無効化される。スタッドタイプのゲームでは、ブリングインになったときはブリングインをポストしなければならない。

D:失格になったプレイヤーのチップはプレイから取り除かれなければならない。

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2015年度版 推奨手順 ,Version 1.0, 2015年8月20日

TDA推奨手順は、エラーを減らしイベント管理を改善するための指針の提言です。この推奨手順は同時に、多くのバリエーションがある状況のために単一の共通的なルールでは対処できない場合に適用される。このような場合の最も公正な裁定には、複数のルールを適用し全ての状況を評価することが必要になる。その際にルール第1項は第一の指針となる。

推奨手順-1. オールインボタン

推奨手順-1. オールインボタン

プレイヤーのベットがオールインであることを明確に示すために、オールインボタンを使用することが望ましい。オールインボタンは(各プレイヤーが持つよりも)ディーラーが預かっておくべきである。プレイヤーがオールインした時、ディーラーは全員のプレイヤーから見えるように、そのプレイヤーの前にオールインボタンを置く。

推奨手順-2. ベットを触ることは推奨されません

ベットやレイズがされる度にチップから前のベット額を引く(Bring-in)のは、ディーリングの習慣としてよくないものである。ベットされたチップスタックの一部を減らし、その外見に影響を与えることは、アクションに影響を与え、混乱を招き、エラーのリスクを高める。TDAは、カウントが必要な場合を除き、プレイヤーがベットしたチップにディーラーは触れないことを推奨する。現在アクションを求められているプレイヤーに限り、ディーラーにBring-in(ベットされたスタックから直前のベット額を引くこと)を求めることができる。

推奨手順-3. 私物

テーブル上はチップスタック管理、ディーリング、およびベッティングのためとても重要です。テーブルとその周り(足元と通路)は、私物で散らかしてはいけない。各カードルームは、トーナメントエリアで許可されているものや許可されていないものを、明確に表示する必要があります。

推奨手順-4.順番が乱れたスタブ(配られていないデッキの一部)

配られるカードが残った段階でスタブを間違って落としてしまい、順番が変わったと思われる場合: 1)可能であれば元々のスタブの順番に再構築を試みることを最優先する。2)それができないのであれば、スタブのカードだけを用いて(マックやそれまでにバーンされたカードを混ぜない)新しいスタブを作り出すことを試みる。そのときはよくシャッフルし、カットする手順で作った新しいスタブを使ってプレイを進行する。3)スタブを落としてしまいマックやバーンカードと混ざってしまったときは、マックやバーンカードと一緒にスタブをよく混ぜ、シャッフルしてカットする手順で作った新しいスタブを使ってプレイを進行する。

推奨手順-5. 予定より早く配られてしまったカード

そのベッティングラウンドのアクションが終わる前に、時々誤って次のラウンドのボードやバーンカードを先に出してしまうことがある。以下はそれぞれのケースでの対処法である。

A: フロップのとき、フロップラウンドでのバーンカードはそのままにしておき、おかれたフロップはスタブに戻されシャッフルされる。そしてバーンカードなしで改めてフロップがスタブから配られる。

B: ターンのとき、そのカードは横に置かれる。もう一つのカードはバーンされ、通常のリバーカードはターンカードとして配られる。アクションの後、横に置かれたターンカードはスタブに戻されシャッフルされる。リバーカードはバーンカードをなしで置かれる。

C: リバーカードのとき、そのリーバーカードはスタブに戻され、置かれたバーンカードはそのままにしておく。その番のアクションが完了した場合、スタブはシャッフルされリバーカードはバーンカードなしで配られる。

D: スタッドゲームでの対処法
追加のカードが配られ、そのカードは早く配られてしまったカードの横に、残っているプレイヤーのために、全体のラウンドのカードを表すために、置かれる。そのラウンドが終わったら次のストリートについては通常通り、バーンとディールが行われる。最終ストリートにたどり着いたら、早く配られてしまったカードおよび追加で横に配られたカードは、スタブに戻される。スタブはリシャッフルされ、そして、最後のストリートのカードが配られる。

推奨手順-6. プレイヤーの効率的な移動

テーブルブレイクやバランスの際のプレイヤーの移動は、ブラインドを逃したり、あるいはゲームの遅延にならないよう、迅速に行われなければならない。可能であれば、プレイヤーのチップの持ち運びにはラックを用いるべきである。またプレイヤーが不必要に大量のチップを持ち運ぶことにならないよう、充分なチップのカラーアップが行われなければならない。(ルール第9項、第10項、第58項 参照)

推奨手順-7. ディーラーの交代のタイミング

ディーラーの交代は、休憩やブラインドアップの90秒前は避けることを推奨する。これは、ゲームの極めて重要な段階で時間切れになるのを避けるためである。

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付録 2015年版 ルール Version 1.0, 2015年8月20日

Poker TDAは、2001年に設立されたポーカー業界の任意団体です。ポーカートーナメントルールの世界的な統一性を高めることが使命です。Poker TDAルールは、ハウスルールを補足するものです。ハウスルールとの競合があったときは、ハウスルールが適用される。

ルール9: ブレイクするテーブルでの2ステップのランダムな手順

ツーステップランダムとダブルブラインドによって、新しく席を割り当てる際に不正がないことを示すことができる。以下は例である。1)ブレイクするテーブルでプレイヤーにシートカードを見えるようにし、裏向きにしてシャッフルしたあと束にする。2)ディーラーはプレイヤーに表向きでカードを1枚づつ配る。シートカードは、強いカードとスートを持っているプレイヤーから順番に配る。

ルール15: オールイン時のホールカードのフェイスアップ

このルールは、少なくとも一人のプレイヤーがオールインをし、他のプレイヤーにこれ以上のベッティングアクションの機会がないとき、全てのプレイヤーのホールカードが表にされるということである。ショーダウンまでカードの開示を遅らせることはなく、メインポットにしか関与していないプレイヤーのカードの開示を、サイドポットの決着がつくまで遅らせることもない。ショーダウンより前のいずれのストーリーにおいても、ベットアクションが完了したとき、その時点でカードを表向きにし、残りのコミュニティーカードをめくる。

例1. ノーリミットホールデムにおいて、二人のプレイヤーが残っている。プリフロップにおいて、ショートスタックのプレイヤーAがオールインをし、プレイヤーBにコールされた。この時点でAとBの両方のダウンカードは表にしなければならない。そして、バーンをし、リバーを開き、ショーダウンに直接進まなければいけない。

例2. ノーリミットホールデムにおいて、三人のプレイヤーが残っている。プリフロップでショートスタックのプレイヤーAがオールインし、プレイヤーBとCの両方にコールされた。このとき、BとCの両方が、更なるベットアクションが可能なチップを持っているため、カードをまだ表向きにしてはいけない。

フロップにおいて、BとCがチェックをした。ベットはまだ可能なので、まだカードを表向きにしてはいけない。

ターンにおいて、Bがオールインをし、Cがコールをした。この時点で、これ以上のベットが不可能なので、A、B、Cのカードをすべて表向きにしなければいけない。バーンをし、リバーを開き、ショーダウンに進まなけれないけない。まず初めに、BとCの間のサイドポットを与え、その後、メインポットを与える。注意: BとCの間のサイドポットが与えられるまでに、Aのカードを裏向きにしておくことはない。

例3. ノーリミットホールデムにおいて、三人のプレイヤーが残っている。プリフロップにおいて、最小スタックのプレイヤーAが700のオールインをし、数千チップをどちらも残しているプレイヤーBとCの両方にコールされた。BとCは両方とも更なるベットアクションが可能なチップを持っているので、この時点ではまだカードを表向きにしてはいけない。

プロップにおいて、BとCがチェックした。ベットアクションはいまだ可能である。そのため、まだカードは表向きにしてはいけない。

ターンにおいて、Bが1000ベットし、Cがコールした。BとCの両者ともに、いまだチップを持っていて、リバーが配られるのが残っているので、ベットアクションはいまだ可能である。そのため、まだカードを表向きにしてはいけない。

リバーにおいて、BとCがチェックした。ベットアクションは終了し、ハンドがショーダウンの段階となっているため、AとBとCはハンドを表向きにしなければいけない。まず初めに、BとCの間の2000のサイドポットを裁定する。その後、メインポットの裁定をする。注意: BとCの間のサイドポットが与えられるまでに、Aのカードを裏向きにしておくことをしてはいけない。

ルール17: ハンドの開示要求

例1: ノーリミットホールデムにおいて、三人のプレイヤーが残っている状態。リバーの段階では誰もベットもオールインをしていない。ショーダウンでプレイヤーAはカードを裏向きにして投げ、ディーラーがそれらをマックした。Bは表向きにカードを示し、Cは裏向きのままカードを押し出した。この場合Bは自分だけカードを見せたことになるので、Cにハンドを見せるよう要求するかもしれない。しかしこの要求はTDの裁量に委ねられる。というのも、リバーの段階でプレイヤーBはベットしておらず、ハンドをみる権利が無いとみなされるからである。AとCは自分のハンドを見せておらず、またその時点でカードを持っていないので、他者にハンドの開示を求めることはできない。

例2: ノーリミットホールデムにおいて、四人のプレイヤーが残っている状態。リバーの段階でプレイヤーAは1000ベットし、Bはコールした。Cが5000にレイズした後、D、A、Bは皆コールした。オールインした者はいない。Bが表向きにカードをショーし、Dはすぐにカードを裏向きで捨て、それをディーラーがマックした。Cは裏向きでカードを押し出し始めた。ここではAとBはCのハンドの開示を要求することができる。理由は以下の通りである。1)この二人はリバーの段階でCと同じく最も多くベットしている。2)二人はカードを所持している。Dは手札を開示せずフォールドしたので、Cのハンドの開示を要求する権利は無い。この状況下でBがAのハンドの開示を求めるなどの、他の要求(他のコールした者のハンド開示要求)は全てTDの裁量に委ねられる。

ルール19: 奇数チップの授与

ハンドが同価値を持っている場合(オマハハイローのホイール(A2345))は、ポットを可能な限り平等に分けなければいけない。

例1: オマハハイローのスプリットにおいて、二人のプレイヤーがハイとローの両方となる、2-3-4-5-6のレインボーで勝ったとする。プレイヤーAは6のスペード、Bは6のクラブである。 最小のデノミまで分割されたチップが全て66であるポットがある。可能な限り公平な正しいチップの分配の仕方は、Aに33、Bに33である。間違った分割の仕方は、次のようなものである。まずハイに33、ローに33を分ける。そしてハイにおいて残った1枚のチップをマークの優劣によりAに与え、ローにおいても同様にマークの優劣で残った一枚をAに与える。そうしてしまうと、結果、Aが34、Bが32となってしまう。

例2: セブンカードスタッドハイローにおいて、二人のプレイヤーがハイとローの両方となる、2-3-4-5-6で勝ったとする。プレイヤーAは6のスペード、Bは6のクラブである。 最小のデノミまで分割されたチップが全て66であるポットがある。可能な限り公平な正しいチップの分配の仕方は、Aに33、Bに33である。間違った分割の仕方は、例1と同様。

ルール39: 宣言の拘束、順番でのアンダーコール

例1: ノーリミットホールデムでブラインドが1000-2000のとき。ポストフロップでプレイヤーAは2000ベットし、プレイヤーBは8000にレイズした。そのあとプレイヤーCは黙って2000押し出した。Cはアンダーコールしたということになる。ルール39-Bにより、Bはベットした者ではないので(このときAである)、この時点ではマルチウェイである。TDの裁量により、Cは正しくコールするか、もしくはアンダーコールした2000を没収され、フォールドさせられることもありうる。

例2: ノーリミットホールデムでブラインドが1000-2000のとき。プリフロップでプレイヤーが四人残っている状態。プレイヤーAは8000ベットし、Bは黙って2000押し出した。ルール39-Bにより、プレイヤーBはアンダーコールしたことになり、ベットされた8000を正しくコールしなければならない。

例3: ノンリミットホールデムでブラインドが1000-2000のとき。プレイヤーAが2000ベットし、Bが8000にレイズした。Cは「コール」と言った。ルール39-Aにより、プレイヤーCはコールを宣言したことになり、8000を正しくコールすることが義務ずけられる。

ルール40-B: 実質的な順番に従わないアクション

順番を外したアクションにより飛ばされたプレイヤーは、アクションする権利を守らなければならない。合理的な時間が経って、アクションを飛ばされたプレイヤーが実質的なアクション(第35項)まで何も言わず、順番を外したアクションが左で起こった場合には、その順番を外したアクションは拘束力を有する。飛ばされたハンドをどのように扱うかを決めるためにはフロアを呼ぶこととする。

例1: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが100-200。シート3のUTGが600にレイズ。シート4が飛ばされ、シート5が順番を守らないアクションとして、600をコール。シート6は少し考えフォールドした。今、シート4の左に、チップが巻き込まれいる、アクション中のプレイヤーは2人いる。この2人のチップを残ったプレイヤーのアクションは、実質的なアクションとみなされる。また、シート4は、飛ばされた旨を申告し、ディーラーの注意を喚起するのに十分な時間を持っていた。シート5によるコールは、現在、順番に従わない(ながらも)実質的なアクションであるために、拘束力があり、シート6による順番に粗違わないフォールドも拘束力がある(ルール50)。シート4のハンドの運命については判断を下すために、フロアが呼ばれることとなる。

例2: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが100-200。3人のプレイヤーがターンを見るために残っている。ディーラーがターンのカードを開いた後、UTG(シート3)のプレイヤーが600をベットした。シート4のプレイヤーのアクションが飛ばされ、シート5のプレイヤーがチェック、シート6のプレイヤーが600のベットという、順番に従わないアクションを行った。シート4のハンドの運命について決定を下すために、フロアーが呼ばれることとなる。

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ルール43: 現在のベットラウンドにおける最大の直前のベット/レイズ

順この条では、現在のベットラウンドにおける、直前のベッターによる、最大の追加アクションまたは「最後のルールに従った増分」について言及する。

例1: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが100-200、ポストプロッフにおいて、Aが600のオープン(ベット)をした。Bは計1600(1000上げ)にレイズした。Cは計3600にリレイズ(2000上げ)した。もしDがレイズしたい場合、彼は少なくとも「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」(ここでは2000)をレイズしなければならないため、Dは少なくとも2000分を上乗せしたレイズである5600以上としなければいけない。Dのミニマムは、Cの合計ベット額である3600ではなく、2000の追加レイズとなる。

例2: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが50-100、プリプロップにいてAがUTGでトータル150(ベットの増分は50)となるオールインをした。つまり、100のブラインドベットと、それに対して計50の増分のあるオールインがされているわけである。どちらが多いでしょう(0からビックブラインド100、ビックブラインド100からオールイン150)。このときは、0からビックブラインドの100の増分が、「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」である。そのため、プレイヤーBがリレイズしたいとき、少なくとも100分レイズした計250以上としなければいけない。

例3: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが100-200、ターンにおいて、Aが300をベットした。Bが2枚の500チップにより(700増分の)計1000のレイズとした。Cはコールするなら1000であるが、Cがレイズしたいとき、Bのレイズ分の700である「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」を増やす必要がある。そのため、Cのミニマムレイズは700の増分となる計1700のレイズである。彼のミニマムレイズはBのトータルのベットである1000ではないことに注意する必要がある。

例4-A: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが25-50、Aが増分75の計125のレイズをした。さらにBがレイズするときは、「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」が75であるため、125に増分75を加えた計200以上である必要があります。そこで、Cが300のレイズ額をのせ、計500となるレイズをしたとする。次にDがレイズをする場合、「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」が300のため、ミニマムレイズは800となる。

例4-B: ノーリミットホールデムにおいて、ブラインドが25-50、Aによる450の増分計500のレイズに対して、BとCがコールした状態であるとする。このとき、「そのベットラウンドにおける最大のベットもしくはレイズ額」は450であるから、Dがレイズしたい場合、計950以上である必要がある。

ルール44: 再オープニングベット

例1: 一連の合計がフルレイズに達するオールインと再オープニングベッティング

ノーリミットホールデム、ブラインド50-100。ポストプロップでAから100計200ののミニマムレイズ。Bが計125となるオールインをし、Cが125をコールした。Dがトータル200となるオールインをし、Eが200をコールした。

計100の増分であるレイズがなされ、Aにアクションが戻ってきた。100はフルレイズの額を満たしており、再オープン(レイズ)されているので、Aはフォールド、コール、レイズ、のいずれもできる。ちゅういしなければいけないのは、Bの増加分25とDの増加分75は、ともにそれだけではフルレイズに満たない。「アクションが戻ってきた際に、少なくともフルレイズに直面しているプレイヤー」に対するフルレイズと再オープン。

例1−A: 最後に、Aがスムースコール(増加分100計200)した。このとき、Cは125をすでにコールしており、いま75の増分である200に直面している。75はフルレイズに満たいないため、Cに対するベットは「再オープン」されているとはいえないため、は75を足してコールするか、フォールドのどちらかをえらばなければならない。

例1-B: 最後に、Aが100増分計300のミニマムレイズをして、Cにアクションが移った。Cはすてに125をコールしていて、直面している300との差額は175でフルレイズ額を満たしている。したがって、Cは「アクションが戻ってきた際に、少なくともフルレイズに直面しているプレイヤー」となるため、フォールド、コールのほかにリレイズができる。

例2: ショートオールインでの2つのシナリオ

ノーリミットホールデムにおいて、ブラインド2000-4000。プリフロップでAがBBに対して4000をコールし、Bがフォールド。Cが計7500となるオールインをした。これにSBまでフォールドで回り、SBもフォールドした。

例2-A: まだアクションをしていないBBは、フォールド、コール、通常のミニマムレイズ額8000に増分3500(7500とコール額4000との差額)を加えた計11500以上のレイズができる。ここでBBは3500を加えスムースコールし、アクションはAに移った。Aは一度アクションをしていて、フルレイズに満たない3500増加のベットに直面している。そのため、Aはフォールドか、追加3500のコールしかできない。理由は、フルベットになっていないから。

例2-B: BBがミニマム4000増分の計11500となるレイズをした。これはAに対して7500の増となっているため、フルレイズの条件を満たしており、Aに対して再オープンされているため、Aはコール、フォールドのほか、リレイズができる。

ルール46: 複数チップのベッティング

ベットに際し、レイズを先に宣言することなく、複数の同一単位のチップ(を投入することは)、1枚のチップを引いてもコールの額未満のときには、コールとみなされる。1枚のチップを除いた場合にコール額以上あるときは、第41項の50%の基準に従う。

例1: 1枚のチップを引いてもコールの額未満のときには、コールとみなされる。
1-A:フロップでプレイヤーAが1200ベットし、Bが無発声で1000を2枚出したとき。これは、 どちらかのチップを除くと1200を下回るため、コールとなる。
1-B: ノーリミットホールデム、ブラインド250-500。プリフロップでUTGがレイズ600・トータル1100。次のプレイヤーが無発生で500点1枚と1000点1枚を出した。これは、500点か1000点のチップを除くと1100を下回るため、コールとなる。

例2: 1-Bのとき、UTG+1のプレイヤーが無発声で1000を1枚と100を5枚出した。このとき、コール額以外の4枚の100は取り除かれ、1100のコール分を残す。さらに、ルール41に従って、ミニマムレイズの増分は600の50%は300となる。このため、UTG+1はコール額の1100に300を足した1400以上を出しているので、フルレイズの1700と判断されます。UTG+1はレイズしなければならない。

例3: 例2同様に、UTG+1のプレイヤーが無発声で1枚の1000と、3枚の100を出した。このとき、1100を除いた増分は200で、ミニマムレイズ額の50%の300に達していないため、コール扱いとなる。

ルール52: 変則的でわかりにくいベット

複数の意味に取れるようなベット宣言をしたときは必ず損をする。

もし宣言されたベットが複数の意味合いを持つとき、どの意味がもっとも妥当かTDが判断することがある。決定要素としては以下の事などが含まれる。1)ベットの規則、2)直前のベットの増額量、3)その時のポットのサイズに対するベットの価値(額)

例1: ノーリミットホールデムでブラインドが75-150のとき。プレイヤーAはSB,
プレイヤーBはBB。プレイヤーC、D、Eはコールした。ポットには675ある。プレイヤーFは「レイズ、5」と宣言し、5000チップにゆっくり手を伸ばし前に投げた。チップを投げる前に宣言したので、発せられた「5」に基づきベットを決定する。ベットの増加量は100台で、ポットは500より少し大きい状態である。このときベットは500とも5000とも取れる。しかし直前のベットアクションとポットを考慮すると、500が自然であるとみなされ、ベットの規則にふさわしいと判断できる。

例2: ノーリミットホールデムでブラインドが75-150のとき。プリフロップの段階でポットには3200ある状態。ポストフロップでプレイヤーAは2000ベットし、プレイヤーC,D,Eはコールした。ここでポットは11200。プレイヤーAは「ベット、5」と宣言し、5000チップを前に投げた。のときベットは500とも5000とも取れる。しかし直前のベットアクション(1000単位での増加)とポット(プレイヤーAのベット額の倍以上)を考慮すると、5000が自然であるとみなされる。しかし、ベットを500と判断することが、そのゲームには適切とTDがみなすことがある。

出  典 Tournament Directors Association
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監  修 Dealer’s Guild
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支  援 PokerGuild
http://poker-guild.com/
協  力 @poker_japan
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